東京で開催された「JAPAN BUILD TOKYO 展示会」に初出展し、たくさんの方に弊社ブースへお立ち寄りいただきました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
展示会では、BIMに関するご質問を多くいただきました。
そこで今回は、これまでもお話ししてきたBIMについて、少し踏み込んで解説していきたいと思います。
BIMで何ができる?実際のモデルを見ながら解説
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それでは、実際のBIMモデルを見ながら、BIMで何ができるのかを解説していきます。
こちらの画像は、ある施設をBIM化したものです。
Tfasを使用しLOD400レベルで、構造躯体に加え、空調・給排水・電気設備までを立体的に表現しています。
BIMの大きな特徴は、意匠は当然として構造、複数の設備を同時に、立体的に確認できることです。2D図面では分かりにくい設備同士の位置関係や、構造との納まりも、ひと目で把握できます。
設備同士・構造との干渉を事前に確認できる
このBIMモデルは、設備同士や構造と設備が干渉している箇所が、色分けされて表示されています。赤く表示されている部分は、干渉が発生している箇所を示しています。
干渉とは、例えば次のような状態です。
梁とダクトがぶつかっている
配管が他の設備と重なっている
実際の施工では納まらない配置になっている
こうした問題は、2D図面だけでは見落とされがちですが、BIMを使うことで設計段階で発見し、調整することが可能になります。
BIMで干渉チェックを行うメリット
もし干渉に気づかないまま施工が進んでしまうと、
現場での手戻り
配管ルートや設備配置の変更
工期の遅れや追加コスト
といったリスクが発生します。
BIMを活用すれば、こうした問題を事前に洗い出し、調整したうえで施工に進めるため、結果として現場の負担を減らすことにつながります。
BIMは単に「3Dで見える」だけのツールではなく、問題を事前に見つけ、解決するためのツールとも言えるでしょう。
BIM化したいが、何から始めればよい?
展示会では、すでにBIMを導入されている方も多くいらっしゃいましたが、「何から始めればいいのか分からない」というお声も多く聞かれました。
まずは、「BIMモデルを何に使うか(目的)」を明確にすることが重要です。
BIMは、作り込みの度合い(LOD:詳細度)によって、必要な作業量や費用が大きく変わります。そのため、目的を決めずに進めてしまうと、「どこまで作ればよいのか分からない」「想定より費用がかかってしまった」といったことにもなりかねません。
例えば、BIMを活用する目的としては、次のようなケースが多くあります。
設備や構造の干渉チェックを行い、施工時の手戻りを防ぎたい
施主や関係者に、建物の内容を立体的に分かりやすく伝えたい
部材数量や面積を把握し、積算やコスト管理を正確に行いたい
このように目的がはっきりすると、「どこまでBIM化するのか」「どのレベルまで作り込むのか」といった点も、自然と決めやすくなります。
最初から高い詳細度のBIMを目指す必要はなく、目的に合わせて必要な範囲・レベルから始めることが、BIMを無理なく活用するポイントです。
BIMモデリングを外注する際の手順と準備
弊社(株)Joh Abroadでは、国内相場と比べて最大約30%のコスト削減を実現しながら、高品質なBIM外注サービスを提供しています。
BIM外注をスムーズに進めるためには、事前にいくつかの情報をご準備いただくと、やり取りが効率的になります。
例えば、
使用予定のBIMソフト
(Revit、Archicad、Rebro、Tfas など)BIM化したい範囲
(意匠のみか、構造・設備まで含めたいか)お手元にある資料
(既存の2D図面、PDFデータ、仕様書など)ご希望の納期や納品形式
(BIMデータやIFC形式での納品など)
ただし、すべてを最初から完璧にそろえる必要はありません。面談を行いながらご相談内容を整理し、段階的に進めていくケースが一般的です。
なぜ選ばれるのか?株式会社 Joh Abroadの強み
私たちは、ベトナム・ネパールに自社CADセンターを設置し、建築・設備分野に精通した技術者チームによるBIM・図面作成業務を行っています。
国内では近年、BIM対応人材の不足により外注コストが高騰していますが、こうした状況を見据え、早くから海外に自社拠点を構築し、オフショアによる受託体制を強化してきました。
日本の設計基準や実務を熟知した責任者のもと、現地の優秀な技術者が実務を担うことで、日本基準の品質を維持しながら、BIMモデリングは最大30%程度のコスト削減を実現しています。
「まずは話を聞いてみたい」「この図面でどこまでBIM化できるか知りたい」など、お気軽に無料相談・お見積りをご依頼ください。
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