今回は外国人の運転免許取得について気になる疑問を解説します。
建設業や農業のような現場仕事が中心となる業界では外国人労働者の交通手段は頭を悩ませるポイントでもあります。
公共交通機関だけの移動では間に合わない場合、他の社員に送迎をお願いしたり事務所に一度集合してから現場に向かうといった非効率的な状態になっていることもあるでしょう。
かといって外国人に運転免許を取ってもらうとなると何か特別な手続きが必要そう…と諦めている雇用主様もおられるではないでしょうか。
今回は在日数トップのベトナム人に焦点をあてて、ベトナム語で運転免許を取得できるのか?解説していきます。
これからベトナム人の雇用を検討している・技能実習生の受入予定の方はぜひ参考にしてみてください。
日本語での読み書きが苦手なベトナム人でも運転免許が取得できる?
結論、国内では17都道府県の運転免許センターにてベトナム語の学科試験が受験できますので、日本語での読み書きが苦手なベトナム人でも運転免許は取得できます。
しかしベトナム人が免許を取得するうえで問題になるのが、教習所の卒業です。
ベトナム語の学科試験に対して、公安委員会が認可をだしている都道府県であっても、ベトナム語で学科試験を受験できないという教習所もあります。そのため、ベトナム人が運転免許を取得しやすいとは言い難い状況です。
実際、ベトナム語で仮免学科試験を受験できる教習所を探してみたが、見つからなかったという方もいらっしゃるかと思います。しかし、国内にベトナム語で仮免学科試験が受験可能な教習所が全くないというわけではなく、弊社が紹介させていただいている静岡県と兵庫県にある2校のようにベトナム語で受験可能な教習所もあります。
上記は、公安委員会がベトナム語学科試験を良しとしている17の都道府県になります。
ベトナム語で学科試験を受験したいというベトナムの方は、上記の都道府県内から教習所を探してみてください。
⇩ 免許取得までの流れについて、詳しい説明はこちら。
【普通運転免許】ベトナム人が運転免許試験場でベトナム語対応の運転免許試験受験~運転免許証交付までの流れとは
学科試験は日本語で受験するべき?
運転免許の学科試験にはひっかけ問題のようなものも多く、日本人でも問題の意味が分かりづらかったことがあるのではないでしょうか?
私も学生の頃、運転免許を取得しようと自動車学校に通い、無事免許を取得することが出来ましたが、学科試験では言葉の言い回しがややこしく頭を悩ませたことが記憶に残っています。
日本人でも頭を悩ませる運転免許の学科試験に、ベトナム人の日本語が苦手な方には合格するということはなかなか難しいと思いますし、合格するまでに相当な努力が必要になります。
運転免許の学科試験は日本の交通ルールを理解し、安全に運転できることが目的であり、日本語の習熟は決して必須項目ではありません。わざわざ日本語で受験しなくても、ベトナム語で受験し、理解度を計る方が理にかなっていると言えるでしょう。
日本語が苦手だから国際免許に切り替えたいという方も
国際免許に切り替えて日本で運転することを検討されている方もおられます。しかしベトナム人が日本で運転をする場合には日本の運転免許の取得をおすすめしています。
というのも、ベトナムと日本では交通ルールが大きく違い、ベトナム人が日本で運転するとなると日本人の運転ルールを学んでおかないと危険なことが多くあるからです。
例えば下記のような認識の違いが挙げられます。
〇 クラクションの意味
〇 前の車の動きが優先
〇 右側通行
〇 横断歩道の優先度合いの違い
ベトナム人従業員や知り合いに日本で運転してほしいと思って口頭で日本人が説明しようとしても、そもそもベトナムの交通事情を知らないままですからその違いを知らない状態では何を説明したらいいのか分かりませんよね。
また違いを頭で認識できたとしても実際に教習所で練習してから道路に出るのとそのまま独学で運転するのでは安全性が違うことは想像できるかと思います。
⇩ こちらでは日本の運転免許取得をおすすめする理由について詳しく解説しています。
ベトナム人の運転免許切り替えは危険!弊社が運転免許の切り替えをおすすめしない理由。
日本語が苦手なベトナム人にも運転免許取得の機会を!
地域・取得方法(通学・合宿)によって違いますが、自動車学校に行き、免許を取得するとなると最低でも10万円以上はかかります。
このような大金を払ってまで自動車学校で免許取得のために勉強したのに、日本語が理解困難で免許が取得できなかったとなると大変ショックですよね、、、
日本語の勉強のために日本語で学科試験を受けたいというベトナム人の方はもちろん日本語で受験していただければと思いますが、必要のないリスクを冒したくないという方にはベトナム語で受験が可能な地域で運転免許を取得するのがおすすめです。
受験者の住所がベトナム語で学科試験受験可能な地域外の場合は?
ベトナム語で運転免許の学科試験を受ける場合、受験可能な県に受験者の住所がないと自動車学校を卒業していても、受験資格を得ることが出来ません。
そのため、ベトナム語で学科試験を受けたい人は、本免学科試験を受験する前に住所を受験可能な県に移す必要があります。
まとめ
日本の都市部以外では車社会が一般的なところがほとんどです。外国人が日本で生活していくうえで運転はできないよりできた方がはるかに便利。
日本の交通ルールは日本語が不得意でも標識をしっかり暗記すれば運転できるので、外国人にも優しい社会と言えます。
東南アジアのバイクが群れをなしているような道路では運転免許の問題ではなく、度胸勝負になるのでは…?
17の府県でベトナム語の筆記試験に対応されているので、運転免許がある方が便利な地域ではぜひ免許を取得することを選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。
弊社では教習所で直接ベトナム人のサポートを受けられるサービスも提供しています。
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