住宅業界で注目を集めている 「GX志向型住宅」。最近、住宅会社が作成したGX志向型住宅についてのテレビCMを見たり、ラジオで聞いたりなど、メディアの機会が増えてきた気がします。認知度が高まり、今後ますます普及が進むことが予想されますね。
今回は、GX志向型住宅の基準や要件、そして併用できる補助金制度など解説していきます。
GX志向型住宅の基準や条件
GX志向型住宅は、ZEHよりも高い基準を設けた、一次エネルギー消費量ゼロを実現する次世代型の省エネ住宅です。子育てグリーン住宅支援事業の補助金制度を活用すると、GX志向型住宅に対して最大160万円の補助金を受けることができます。
戸建住宅におけるGX志向型住宅は、以下の基準が必要です。
１．断熱性能等級「6以上」であること
２．一次エネルギー消費量の削減率が以下のとおりであること
| 戸建住宅 | 一般 | 寒冷地帯 | 都市部 狭小地等 |
| 再エネ除く | 35％以上 | 35％以上 | 35％以上 |
| 再エネ含む | 100％ | 75％ | ー |
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
（出典：国土交通省 子育てグリーン住宅支援事業 新築住宅の省エネ性能）
これらの基準を達成するには、断熱性能の向上や高効率な給湯器や空調設備の導入などが求められます。
また、太陽光発電システムや蓄電池を導入することで、家庭で使用するエネルギーすべてをまかなうこともできます。
GX志向型住宅の太陽光発電・蓄電池の必要性
GX志向型住宅には、太陽光発電と蓄電池の設置が推奨されるものの、必須ではありません。ただし、補助金を受けるための要件や、住宅の環境性能向上の観点から、太陽光発電＋蓄電池の導入は強く推奨されます。さらに嬉しいことに、蓄電池を設置する場合、費用の1/3にあたる補助金を申請できます。
省エネ住宅の新築における３省連携事業
| 対象世帯 | 対象住宅 | 補助額 | |
| すべての世帯 | GX志向型住宅 | 160万円/戸 | |
| 子育て世帯等※１ | 長期優良住宅 | 建替前住宅等の除却を行う場合 | 100万円/戸 |
| 上記以外の場合 | 80万円/戸 | ||
| ZEH水準住宅 | 建替前住宅等の除却を行う場合 | 60万円/戸 | |
| 上記以外の場合 | 40万円/戸 | ||
上記に加え、蓄電池の設置には併用可能な補助金があります
| 蓄電池を設置する場合の補助事業 | 補助概要 | 補助率 |
| DR※2に対応したリソース導入拡大 ＋ 支援事業（仮） | DR※2に活用可能な家庭用など蓄電システムの導入を支援 | 1/3以内 |
※1 「18歳未満の子を有する世帯（子育て世帯）」または「夫婦のいずれかが39歳以下の世帯（若者夫婦世帯）」
※2「DR」は、ディマンド・リスポンスの略称。電力需要を調整し、電力需給バランスを調整する仕組み。
GX志向型補助金、東京ゼロエミと併用できる？
結論、残念ながら東京ゼロエミは併用できません。GX志向型補助金と併用が出来るのは、上記で挙げてる「蓄電池設置の場合のみ」となりますのでご注意ください。
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