こんにちは。株式会社Joh Abroad(ジョー アブロード)の中里です。
在留ベトナム人の増加に伴って、ベトナム人の運転免許取得・切替についての問い合わせを多くいただくようになりました。
弊社では切替を希望されている方にも新規で運転免許を取得することをおすすめしています。
今回はなぜ弊社が運転免許の切り替えでなく新規取得にこだわるのか、その理由について説明していきます。
増加するベトナム人の事故
近年、日本で運転するベトナム人が急激に増加したことで、ベトナム人が巻き込まれる事故も度々ニュースで上がってきています。
2022年7月にはベトナム人男性の運転する原付バイクと日本人の運転する乗用車が衝突し、ベトナム人男性が重体となる事故も発生しています。
参照(https://news.yahoo.co.jp/articles/ce1d332ca93597eb0b2efc609eba11f1400f2cca)
大阪府警によると2015年には16件だった事故件数が2019年には46件となり、ベトナム人の巻き込まれる事故数の増加に警鐘を鳴らしています。
ベトナム人が巻き込まれる事故は車だけでなく自転車や原付バイクが多く発生していることから、日本の交通ルールを周知させるべく、ベトナム語でのルールパンフレットを作成するなど対策に乗り出しています。
参照 (https://www.asahi.com/articles/ASND975QMND7PTIL00T.html)
理由① 交通事情の違いが大きい
皆さんはベトナムでの道路交通事情をご存じでしょうか。
日本は他国と比べ比較的、道路交通マナーは良いと言われていますが、実際にベトナムの道路や運転の仕方を見てみると、より日本の交通マナーの良さが際立ちます。
では、ベトナムと日本の交通事情について詳しく説明していきたいと思います。
右側通行
日本の交通ルールが左側通行であるのに対し、ベトナムでは右側通行です。ベトナム人の方が日本で運転をする場合は、慣れが必要になります。
日本のような交差点が少ない
ベトナムには日本のように整備された交差点が少なく、ルールも日本より単純になっています。
日本では原付バイクの場合、二段階右折があったり、他の国に比べると細かなルールが多くあります。
中でも交差点での事故は発生しやすいので、正しいルールを理解しておくことが安全運転に繋がります。
理由② 暗黙の了解の違いも
日本人なら合流地点で混みあっている時に1台ずつ譲り合うのが暗黙の了解として成り立っているように、ベトナムでも暗黙の了解になっているルールがあります。
特に気を付けたい違いについて見てみましょう。
横断歩道も油断できない!
日本では、横断歩道は歩行者優先という義務がありますが、ベトナムでは、バイクは右折の場合、赤信号でも止まらずに進んで来る場合があるので横断歩道が青信号でもバイクには注意しなければいけません。また夜間は昼間では出さないような速度でバイクを運転する人が多くなり、横断歩道でも減速せずに通過する、信号無視などの行為が日常的に行われています。
日本では横断歩道はもちろん、横断歩道以外でも歩行者が歩いていると車やバイクは止まりますが、ベトナム人には歩行者優先という文化がないため、道路を横断する際は非常に注意して渡る必要があります。
(もちろん日本でも横断歩道以外での横断はやめましょう!)
クラクションを鳴らす意味の違い
日本では、道路でクラクションの音が聞こえるという状況はそんなに多いものではないと思います。それは、よほど危険な場合や、信号が青になっているのに前の車が進まない等の鳴らすしかない状況でしか使用しないからです。
また、道を譲ってくれた自動車や人に対してのお礼の際に短くクラクションを鳴らす場合もありますが、こちらも頻繁に使用するものではありません。
では、ベトナムではどうでしょうか?
ベトナムの道路では、あちこちでクラクションが鳴り響いているのが日常です。ベトナム人にとってクラクションは周りの自動車や歩行者に自身の存在を示すためのものです。日本では使用することのない自動車を追い越す際などに「これから追い抜くよ」という注意喚起のためなど様々な用途でベトナム人はクラクションを使用します。
このような認識のままベトナム人が日本で運転してしまうと、トラブルが起こることは目に見えますよね。
たまにニュースになっていますが、クラクションを鳴らされたことに立腹し、車を降りて言い合いになることや、傷害事件にまで発展し、警察が介入するような事態になる場合もあります。
前を走行中の自動車が優先
ベトナムでも日本と同様バックミラーの設置が義務付けられていますが、ベトナム人の間では前を走行中の自動車が優先という暗黙の了解のようなものがあるため、前を走行中の自動車がバックミラーの確認をせずにゆっくりと車線変更を行うということが共通認識となっています。
日本では後方の確認はもちろん必要ですし、無理な車線変更などはたとえ自分が前を走っていたとしても許されません。
ベトナム人がこの違いを知らないまま運転してしまうと、衝突事故につながる等の危険があります。
理由③ 日本語が苦手でも運転免許取得できる
運転免許を取得ではなく切替しようと考える理由に「日本語で教習所に通ったり試験を受けるのが難しい」ということが挙げられます。
しかし日本ではベトナム語で筆記試験を受験できる自治体が17都道府県あるので、日本語レベルが高くないベトナム人でもルールを理解していれば試験には合格できます。日本語は言語のなかでも難しいと言われているうえに、運転免許の筆記試験は日本人でさえ迷うような設問ばかりですので、よほど日本語が得意でない限りはベトナム語での受験がおすすめです。
⇩ ベトナム語で受験可能な都道府県はコチラ
ベトナム人サポートサービスも利用可能
ベトナム語での受験が可能と言っても教習所に通い卒業するのも大きなハードルですよね。
しかし弊社ではベトナム人の指導員付きで教習所に通えるサービスを提供しています。
ベトナム人指導員付きだと
〇 分からないところを随時聞けるので深い理解に繋がる
〇 日本とベトナムの交通ルール(マナー)の違いを知れる
〇 教習所で孤立しないので精神的な安心感を得られる
以上のようなメリットがあります。
教習所に通って日本語が分からないことで苦労するよりも、ベトナム語でルールをしっかり理解して安全運転できる環境を整えていきましょう。
まとめ
日本とベトナムでは交通ルールに大きな相違があります。交通ルールの認識がベトナムのままだと、大きなトラブルに巻き込まれたり、交通事故を引き起こしたりと様々な危険性がありますので、弊社ではベトナムの免許から日本の免許への切り替えはおすすめしておりません。
そこで、ベトナムの方には教習所卒業という過程を経て運転免許を取得していただきたいと考えています。
⇩ ベトナム人の運転免許取得はコチラで解説しています
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