
大手ではBIMの定着率が7〜8割に達してきていますが、中小規模の工務店や設計事務所などでは、導入後の運用・活用が十分に進んでいないケースが依然として見受けられます。
当社はベトナムに自社CADセンターを設立し、BIMモデリング業務を相場比で約30%のコスト削減でご提供しています。
今回は、LOD400レベルの建築施工図・設備施工図およびBIMファミリ作成について解説していきます。
BIM導入で見えてきた新たな課題
「BIMソフトは導入したけど、モデリング作業に追われて本来の設計に集中できない…」
「施工図までモデルを仕上げるのが大変…」
そんな声、よく耳にします。
BIMは建設業界の必須ツールになりつつありますが、使うとなると次の壁が見えてきます。
モデリングに時間とコストがかかる
BIMオペレーターの採用・育成が追いつかない
作ったモデルを施工段階まで活かしきれない
その課題の解決策が、当社ベトナムCADセンターを活用したBIMモデリング外注です。
なぜ今、ベトナムへのBIM外注が注目されているのか
「外注=安いけど品質が心配」という固定観念は、もはや過去のものです。
現在、多くの日本企業がベトナムへのBIM外注に注目しているのは、単なるコスト削減のためだけではありません。
その秘密は、安価な労働力を使うのではなく、日本基準の品質を徹底的に追求している点にあります。
当社の最大の強みは、技術力と高い品質です。
現地の有力な建築大学と提携し、優秀な若手エンジニアを安定的に確保しています。彼らは日本のBIM技術や建築文化を深く学んでおり、高品質なモデリングを実現します。
さらに、大手ゼネコンで現場監督を経験した優秀な技術者がプロジェクトを監修。単なるモデリング作業ではなく、現場の視点を踏まえた「使えるBIMモデル」を提供できるのが、私たちの強みです。
LOD(Level of Development)とは?
LOD(Level of Development)とは、BIMモデルの詳細度と信頼性を表します。 数字が大きくなるほど情報が細かくなり、主に100から500までの5段階で定義されています。
レベルに応じて、モデル作成に必要なコストや工数を把握できます。
LODレベルの簡単なイメージ
①LOD 100 / 企画・検討段階・・・建物の外形と配置を概略でつかむためのラフな企画モデル
②LOD 200 / 概略設計段階・・・建物の大まかな形と大きさがわかる、初期段階の設計図
③LOD 300 / 実施設計段階・・・具体的な寸法や形状が確定し、建物の詳細がほぼ決まった状態
④LOD 400 / 施工段階・・・材質・品番・接合・納まりまで確定し、施工図やプレファブ化に直結する現場で使える施工レベルモデル
⑤LOD 500 / 維持管理段階・・・建物のライフサイクル全体で活用
現場で「使える」LOD400モデリングの強み
当社では、施工に必要な情報が詰まったLOD400までのモデリングに対応可能です。
例)LOD400モデリング
LOD400モデルは、単なる3Dモデルではありません。
建物の詳細な構造だけでなく、配管や配線といった設備情報も含まれており、施工前の干渉チェックが可能です。
このように、LOD400モデルは、施工段階で必要となるあらゆる情報が一つのモデルに集約されていることが大きな特徴です。
このLOD400モデルが完成すると、そこから直接、平面図、断面図、各種情報入れなど、施工現場でそのまま使える成果物を作成することができます。
さらに、建築施工図、設備施工図、そしてBIMファミリの作成も可能です。これにより、図面とモデルの整合性が常に保たれ、手戻りを大幅に削減します。
BIMファミリ作成とは、BIMモデルを構成する「部品」や「パーツ」を、デジタルデータとして作成することです。
例えば、照明・窓、ドア、梁などを一度ファミリとして登録しておけば、次回以降は何度でも使い回しできます。 サイズや色、品番といった属性も入るので、数量集計やタグ付けも自動でスムーズ。
メーカーから「自社製品のファミリを作ってほしい」という作成依頼がある場合が多く、設計側はカタログ感覚で選んで配置できるようになります。 結果、作業が速くなり、図面の品質も統一できます。
まとめ
BIMは未来の建設業界に欠かせないツールです。ベトナム外注を上手く使えば、
①人手不足解消 ② コスト削減 ③ 高品質なアウトプット確保
という3つのメリットを一度に手に入れられます。
「BIMをもっと活かしたい」「施工図まできちんと仕上げたい」という方は、一度外注を検討してみてはいかがでしょうか。
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