こんにちは!株式会社Joh Abroad(ジョーアブロード)の南部です。
新築住宅向けの補助金で【こどもエコすまい支援事業】と【こども未来住宅支援事業】がネット上ではよく見かけられます。
何が違うの?という方に今回は2つの補助金を徹底比較・解説していきます!
【こどもエコすまい支援事業】と【こども未来住宅支援事業】の決定的な違いはこどもエコすまい支援事業は2023(令和5)年3月申請スタートの新制度であるのに対し、こども未来住宅支援事業は2022(令和4)年11月に終了していることです。
対象要件などについて共通点も多いのですが、対象となる住宅などが若干変わっているので、この機会にこどもエコすまい支援事業の対象要件や交付額などを参考に読んでみてくださいね。
こどもエコすまい支援事業とは
2050年に目標を掲げている「カーボンニュートラル」の実現に向けて、高い省エネ性能を持つ住宅の取得を支援する事業です。
「住宅省エネ2023キャンペーン」の一環で、予算は1,500億円にものぼる大型施策と言えます。
こども未来住宅支援事業の予算は補正予算と予備費を合わせて約1,200億円だったので、より多くの対象者へ交付し、省エネ住宅の普及を促進させようとする動きがよく分かりますね。
違い① 交付金額
住宅向けの補助金と聞いて一番気になる交付金額についてまずは違いを見てみましょう。
補助金種類 | こどもエコすまい(2023年) | こども未来住宅(2022年) |
交付額 | 100万円 / 1戸 | ZEH住宅:100万円(最大) 長期優良住宅・低炭素住宅:80万円 省エネ基準適合:60万円 |
こども未来住宅支援事業では住宅の性能によって交付金額が違いましたが、こどもエコすまい支援事業では要件を満たす住宅に対して1戸あたり一律で100万円が交付されます。
違い② 申請対象
こどもエコすまい支援事業とこども未来住宅支援事業の申請対象は以下の条件で変わっていません。
①子育て世帯
申請する前年度の4月時点で18歳未満の子どもを有する世帯
②若者夫婦世帯
申請する前年度の4月時点で夫婦のいずれかが39歳以下の世帯
どちらもリフォームについても一定の補助金が出ますが、リフォームでは世帯要件はありません。
世帯に関する要件はどちらも同じでしたが、こども未来住宅支援事業では申請できる工事請負契約の期間が定められていた一方で、こどもエコすまい支援事業では工事請負契約の期間は問われていません。
工事着工が2022年11月以降の住宅であれば申請可能なので、2022年中に工事請負契約を終えてしまっていてもこどもエコすまい支援事業の申請を検討してみましょう。
違い③ 住宅性能基準
交付金額の違いでも触れていますが、こども未来住宅支援事業では住宅性能によって交付金額が異なっていました。
⇩ ZEH、長期優良住宅、低炭素住宅の要件については下記リンクを参照してみてください。
ここではこどもエコすまい支援事業の性能基準について詳しくみてみましょう。
こどもエコすまい支援事業の申請に必要な住宅性能とは以下のようになっています。
強化外皮基準に適合し、再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量が削減される性能を有する住宅
(参照:こどもエコすまい支援事業公式HP)
省エネ性能についての基準のみなので、下記の住宅証明書のいずれでも申請が可能です。()内は発行主体を記載しています。
①BELS評価書(BELS登録機関)
ZEHマークまたはZEH-Mマークが表記されたもの
②設計住宅性能評価書または建設住宅性能評価書(登録住宅性能評価機関)
断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6を満たすもの
③長期優良住宅建築等計画認定通知書(所管行政庁または登録住宅性能評価機関)
または長期使用構造である旨が記載された確認書でも可。
④低炭素建築物新築等計画認定通知書(所管行政庁または登録住宅性能評価機関)
または低炭素建築物新築等計画に係る技術的審査適合証でも可。
⑤性能向上計画認定通知書(所管行政庁または登録住宅性能評価機関)
または性能向上計画に係る技術的審査適合証
⑥フラット35S適合証明書および竣工現場検査申請書・適合証明申請書
または設計検査に関する通知書および設計検査申請書 (適合証明機関)
⑦省エネ性能等を証明す津書類発行受付書 (登録住宅性能評価機関等)
①②⑥のいずれかの証明書の発行依頼を行っており、交付申請時に証明書が提出できること
省エネ基準においてZEH基準をクリアしていることが申請の基準なので、ZEH相当の省エネ性能を証明できれば上記の①~⑦どれでも申請が可能です。
ただし、どれでもいいから申請するのではなく、住む人(建築主)が省エネに特化させたいのか、長期優良住宅のように家のバランスも重視したいのか、どの証明書を取得するのかは住宅事業者と建築主とで検討する必要が出てきます。
⇩ 断熱等性能等級と一次エネルギー消費量等級についてはコチラ
申請方法と申請者は?
こども未来住宅支援事業は繰り返しになりますが、2022年11月で受付終了になっています。
ここでの申請方法と申請者についてはこどもエコすまい支援事業についてのみ紹介していきます。
こどもエコすまい支援事業は2023年1月17日から事業者登録がスタートしています。
こども未来住宅支援事業と同様に申請者は事業者で、対象となる建築主に代わって事業者が申請をします。
事業者登録はこどもエコすまい支援事業のポータルサイトからオンラインで行い、これ以降の申請についても全てオンラインで行います。
こども未来住宅支援事業に登録されている事業者へはこどもエコすまい支援事業のアカウントが1月17日中に登録メールアドレスに送信されています。
申請の流れは以下のようになっています。
①事業者登録
②工事請負契約 / 共同事業実施規約 の締結(事業者↔建築主)
③工事着工 (事業者)
④交付申請の予約(事業者→事務局)
~一定以上の出来高の工事完了~
⑤交付申請(事業者→事務局)
⑥対象工事の着手
⑦交付決定
⑧実績報告(事業者→事務局)
⑨完了報告
⇩ こちらではそれぞれの申請に必要な書類についてまとめています。
こどもエコすまい支援事業は省エネ性能が必須
こどもエコすまい支援事業の大きな特徴は、すべての住宅でZEH基準の省エネ性能が必要なことと言えます。
2022年10月以前の長期優良住宅や低炭素住宅ではZEH基準の省エネ性能が必要なかったこともあり、こども未来住宅支援事業では省エネ性能の段階によって交付金額を変えるという措置がとられていました。
こどもエコすまい支援事業では省エネ性能がZEHレベルに統一されているため、ある意味ではこども未来住宅支援事業より申請が厳しくなったとも言えます。
しかし、これからそう遠くない未来、今のZEHレベルの省エネ性能は一般の家でのスタンダードになっていくことがすでに予想されています。
補助金を利用できる今だからこそ、性能の高い家を普及させ、より良い家づくりを検討してみるいい機会とも言えるでしょう。
とはいえ、申請時に必要な住宅性能証明書の申請にもかなり手間と時間がかかってしまいます。
こどもエコすまい支援事業を利用するハードルが少しでも下げられるように、住宅性能証明書の申請には代行サービスなどを利用する手もあります。
(株)Joh Abroadの申請サポート料金
弊社(Joh Abroad)はベトナムの首都ハノイにCADセンターを設立し、設計性能評価申請などを相場より30%以上は安く代行させていただいております。
従業員の工数不足で住宅性能評価などの申請に時間がかかって着工が遅くなっている。申請業務が自社で対応しきれないという会社様は、着工までのリードタイム短縮や外注コスト削減のために是非ご利用ください。
項目 | 備考 | 作業内容 | 金額 | 納期 |
---|---|---|---|---|
設計性能評価サポート | 壁量計算 | ・壁量計算 ・基礎伏図 / 基礎断面 ・外皮計算 ・一次エネルギー消費量計算 ・申請代行 | 120,000円~ | 7営業日 |
構造計算2階 | ・構造計算(許容応力度計算) ・基礎伏図 / 基礎断面 ・外皮計算 ・一次エネルギー消費量計算 ・申請代行 | 175,000円~ | 12営業日 | |
構造計算3階 | 195,000円~ | 12営業日 | ||
申請代行のみ | 申請代行 | 50,000円~ | 5営業日 | |
長期優良住宅申請サポート | 壁量計算 | ・壁量計算 ・基礎伏図 / 基礎断面 ・外皮計算 ・一次エネルギー消費量計算 ・申請代行 | 120,000円~ | 7営業日 |
構造計算 2階 | ・構造計算(許容応力度計算) ・基礎伏図 / 基礎断面 ・外皮計算 ・一次エネルギー計算 ・申請代行 | 175,000円~ | 12営業日 | |
構造計算 3階 | 195,000円~ | 12営業日 | ||
申請代行のみ | 申請代行 | 45,000円~ | 5営業日 | |
低炭素住宅、BELS、ZEH各種申請サポート | ・外皮計算 ・一次エネルギー消費量計算 ・申請代行 | 58,000円~ | 5営業日 | |
申請代行 | 35,000円~ | 3営業日 | ||
外皮計算 | 外皮計算 | 15,000円~ | 3営業日 | |
一次エネルギー計算 | 一次エネルギー消費量計算 | 15,000円~ | 3営業日 | |
壁量計算 | 基礎伏図・基礎断面セット | 55,000円~ | 5営業日 | |
許容応力度計算・構造図 | 2階 | ・構造計算 ・構造図 | 120,000円~ | 10営業日 |
3階 | 150,000円~ | 10営業日 | ||
フラット35申請サポート | 2階 | 申請代行 | 10,000円~ | 3営業日 |
3階 | 15,000円~ | 3営業日 | ||
申請図面作成 | 2階 | ※間崩れ・北側斜線1.1倍、準防火1.2倍、事務所・店舗1.3倍 | 58,000円~ | 3営業日 |
申請図面作成 | 3階 | 75,000円~ | 4営業日 |
2024年の住宅補助金「子育てエコホーム支援事業」についてはこちら⇩
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