近年、建設業界で導入が進んでいるBIMですが、設計事務所様とお会いする機会をいただけまして、お話を伺うと、BIMについて正確には理解できていないという方が見受けられました。
本記事ではBIMと3D-CADの違いについて、そして建築CAD図面を相場の半額程度で外注する方法についてご紹介したいと思います。
BIMとは？
BIMは「Building Information Modeling」の略称です。
BIMで作成した3次元モデルは、建材パーツや建具などのオブジェクトで構成されます。それぞれのオブジェクトには、幅や奥行き・高さなどの寸法や素材・性能・価格といった基本的な情報から、組み立てるまでの時間や工程も組み込むことが可能です。
BIMと3D-CADの違いとは？
BIＭと3D-CADの違いは、作業工程にあります。
3D-CADは、1度2次元の図面を作成してから、それをもとに3次元のモデルを作成するのが主流です。つまり、3次元のモデル作成後に変更がある場合には、2次元の図面から作成し直す必要がある為、修正には手間や時間がかかり、企業への負担も大きくなります。
対してBIMは、最初から3次元で設計を行い、作成した3次元モデルから2次元の図面を作成することが可能です。更に、1つの建築モデルを構成する全てのデータが連動するため、3次元のモデルを修正すれば、平面図・立面図・断面図・屋根伏図・パースなどの各種図面が自動修正されます。
そのため従来の方法(3D-CAD)で、大きな負担となっていた図面修正にかかるコストや工数の削減が可能です。
BIMソフトの種類と導入のハードル
Autodesk Revit
RevitはAutodesk社が開発、提供するBIMツールです。
価格
〇サブスクリプション
Revit
1ヶ月：48,400円（税込）
1年間：388,300円（税込）
3年間：1,048,300円（税込）
Revit LT ※機能面ではRevitに劣る。Revitの簡易版。
1ヶ月：9,900円（税込）
1年間：77,000円（税込）
3年間：207,900円（税込）
Archicad
ArchicadはハンガリーのGRAPHISOFT社が開発、提供する世界初のBIMソフトです。
価格
〇永久ライセンス
Archicad 25：924,000円（税込）
Archicad 25 Solo：379,500円（税込） ※チームワーク機能無（一つのBIMモデルへの共同アクセス）
BIＭの導入には高額なソフトとハイスペックなハードウェアの購入が必要である為、導入コストが高くつきます。更に、BIMは3D-CADとは異なる技術が必要であり、導入するとなるとBIMソフトを利用できる人材の確保・育成という企業への負担があります。
結果、BIMの依頼が定期的にあるわけではない設計事務所・工務店などでは、費用対効果を考慮すると導入メリットがないのです。BIMでの図面作成依頼があれば、都度外注する方がコストを抑えられるという企業様も多いことでしょう。
また建設業界では2024年4月から完全週休2日制に向けて、当初2025年までに原則適用の予定であったBIM/CIMの適用期限が2023年に前倒しされましたが、これの対策として2022年度補正予算80億円をかけた「建築BIM加速化事業」が創設されました。
建築BIM加速化事業とは、民間事業者等が建築BIMを活用する新築プロジェクトにおいて、複数の事業者が連携して建築BIMデータの作成などを行う場合に、建築BIMモデル作成費を支援する補助金制度です。
これは、BIMソフトウェア利用費や自社の人件費以外にBIMモデリングの委託費も補助対象となりますので、BIM運用にかかるコストの削減が可能になります。
補助金の上限額は建築物の延べ床面積別に設定されています。
延べ面積別の補助上限額
延べ面積 | 設計費 | 建設工事費 |
1,000㎡以上、10,000㎡未満 | 2,500万円 | 4,000万円 |
10,000㎡以上、30,000㎡未満 | 3,000万円 | 5,000万円 |
30,000㎡以上 | 3,500万円 | 5,500万円 |
建築CAD図面を相場の半額程度で外注するには
突然ですが、弊社のベトナムCADセンター事業について紹介させていただきます。
弊社は、2021年にベトナムの首都ハノイにCADオペレーターセンターを設立しました。そこで実現可能となったのが、日本相場よりも「30％～50％」安くCAD図面を作成代行することです。
一例として挙げますが、一般的な木造住宅の基本設計図・実施設計図の平面図を、日本国内で外注した場合の相場は7,000円～12,000円/枚ほどになります。対して、弊社では7,000円/枚～で作成代行しておりますので、上述の通り、日本相場の「30％～50％」安く建築CAD図面の外注が可能です。
⇩弊社のBIM/CIM代行料金はこちら⇩
【補助金で外注】建築BIM/CIMオペレーター代行サービス~電気設備・機械設備も対応~
⇩弊社のパースなどCAD図面作成代行の料金はこちら⇩
【ベトナムへ外注】建築CAD図面作成代行や電気・給排水・機械設備図面を低価格で海外委託
更に、弊社の特徴として、ベトナムCADセンターのメンバーが日本の建設会社での実務経験が豊富であるということがあります。 2005年に19歳で来日してから秋田大学で建設を学び、日本の企業に就職するという17年間の建設業界のキャリアがあるベトナム人マネージャーを筆頭に、その他メンバーも3～6年、日本の建設会社で実務経験を積んでいます。
そのため、日本の住宅への理解も深く、建設会社様からの依頼に対して柔軟に対応できますのでご安心ください。
また、海外へ外注する際の懸念点である言葉の壁。オペレーターと依頼内容を正確に共有できるのかという不安もあることでしょう。こちらについても上述の通り、弊社のベトナム人メンバーは日本での在住歴が長いため心配ございません。
日本語での会話は勿論。メールでのやり取りも、漢字を使用しても問題ないレベルでコミュニケーションが可能です。
【参考料金】弊社の建築図面作成の例
以下、弊社のベトナムCADセンターに所属するベトナム人CADオペレーターが、日本の建設会社や設計事務所から依頼を受けて実際に作図したものになります。
弊社では木造は勿論、鉄骨やRCの各種基本設計図面、各種実施設計図面、各種施工図、パースの作成や構造・省エネ・外皮計算、住宅の申請(長期優良住宅など)を相場より約30%～50％は安い価格で代行可能です。
詳細はページ下部の問合せフォームからお問合せください。
展開図：7,000円
平面詳細図：9,000円
外観パース(1棟・外構あり)：35,000円
内観パース：30,000円
ステージングパース：30,000円
まとめ
従来の手法(3D-CAD)をとっている企業様は、BIMを導入することで業務の効率化を図ることが可能ですが、費用対効果を考慮するとデメリットが大きいという企業様もいらっしゃることでしょう。
BIMの依頼があれば、都度外注する方がコストを抑えられるという企業様には、是非、弊社をご利用いただきたいと考えています。日本企業に外注するよりも費用を30％～50％抑えることが可能ですし、品質についても日本の建設会社で実務経験のあるオペレーターが作成しますのでご安心ください。
(株)Joh Abroadでは、建設・住宅業界のYouTube・Instagramによる集客支援(ホームページを検索結果の1ページ目に表示させる)やベトナム人人材(外国人技能実習生、特定技能、エンジニア)の紹介、ベトナム人の免許取得支援、CAD図面作成代行サービスを行っております。
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