外国人が合宿で運転免許を取得する方法
近年、外国人の中でも在留ベトナム人は増加傾向にあり、令和2年末には韓国を追い越して2位に躍り出ています。特に現状、増加傾向にあるのが技能実習や特定技能、技術・人文知識・国際業務などの在留資格を取得したベトナム人が、人手不足にある建設会社などで雇用されているというケースです。
建設会社では、現場までトラックで移動するというのが常だと思いますので、雇用しているベトナム人が運転免許を所持していると便利ではないかと考えます。現場からちょっとした荷物を取りに行く必要があるという場合に、雑用に労力を割くべきでないキャリアの長い人材が車を運転しなければならないという状況を、外国人労働者が運転免許を所持していることによって回避できるのです。
国籍別在留外国人の推移
出典:出入国在留管理庁 令和3年6月末現在における在留外国人数について
ベトナム語での試験が可能な県
参照:県警HP
ベトナム語で学科試験の受験が可能な県は17県のみとなっており、どの県でも受験できる状況とはいえません。47都道府県すべてで受験可能な英語や20県以上で受験可能な中国語・ポルトガル語と比較するとまだまだ受験できる県は限られているため、在留ベトナム人のなかにはベトナム語で運転免許試験を受験したいが、自身の住んでいる地域では運転免許試験がベトナム語に対応しておらず困っているという方もいらっしゃるかと思います。
日本語で運転免許の学科試験を受験するとなると、やはり相当な日本語能力が必要になり、学習に要する労力も大きくなることが考えられます。学科試験の受験を経験したことがあるという方であればご存じかと思いますが、運転免許の学科試験で出題される問題の文章には曖昧な日本語が多く、日本人でも理解に苦しむものです。外国の方であれば、なおのこと難しいと感じるでしょう。
私の日常業務のなかでの所感にはなりますが、ベトナムの方で学科試験を日本語で受験して合格されているのは、日本語能力がN3以上の方が多いように思います。また、ベトナム語対応の教習所において教習生が希望される試験の言語ですが、以外にもベトナム語と日本語で約半数ずつという結果であることが教習所より確認できました。
ベトナム語で学科試験が受験可能な教習所についてはこちら。
【ベトナム語OK】ベトナム語で運転免許の学科試験が受験できる教習所とは?
弊社ご紹介の教習所における免許合宿の流れ~普通免許ATの場合~
①入所申込み
②適性検査と先行学科1時限
③学科教習9時限と技能教習12時限(普通免許MTの場合は15時限)
④模擬学科テスト(効果測定)
⑤修了検定
⑥仮免学科試験
⑦仮免許証交付
⑧学科教習16時限と技能教習19時限
⑨模擬学科テスト(効果測定)
⑩卒業検定
⑪卒業証明書交付
運転免許証交付までの流れについてはこちらで解説しています。
【普通運転免許】ベトナム人が運転免許試験場でベトナム語対応の運転免許試験受験~運転免許証交付までの流れとは
弊社のベトナム人向け入校サービス
過去、ベトナム人教習生が技能教習で前後・左右が理解できなかったために教習時間内に規定のコースを走行しきれず、教習所を卒業できないという事例がありました。
弊社では、このような事態が今後起きないよう予防策として、教習所へご入校いただく前に入校希望者様の日本語能力確認を目的としたZOOMでの面談をお願いしております。適性検査や技能教習で実際に使われている日本語を盛り込んだ質問を、入校希望者様に対してさせていただくというのがZOOM面談の内容です。
ZOOM面談にて、入校希望者様に問題なく教習所へご入校いただけることが確認できましたら、申込書の記入事項についての情報を入校希望者様から頂戴し、弊社にて申込手続きをする流れになります。また、教習所によって異なるのが仮免学科試験の受験方法です。弊社では、兵庫県と静岡県にある計2校の教習所をご紹介しておりますが、試験日や受験場所に違いがあります。
試験日においては、兵庫県の教習所は仮免学科試験が毎日行われていますが、静岡県の教習所では日本語の仮免学科試験は火曜日・木曜日・日曜日での実施、ベトナム語の仮免学科試験は火曜日・木曜日のみの実施です。
仮免学科試験の受験場所に関しても、兵庫県の教習所では教習所内で実施されますが、静岡県の教習所ではベトナム語の仮免学科試験を希望される場合には免許センターで受験いただくことになります。免許センターまでは教習所が送迎しますので、ご安心ください。
まとめ
ベトナム語対応の教習所で免許合宿を行うメリットとしましては、ベトナム語教本が用意されていることにより学科教習は日本語が理解できずとも勉強ができるというのが1点目。
2点目は、こちらを目的に入校された方も多いかと思いますが、ベトナム語の仮免学科試験です。ベトナム語教本の用意に加えて、ベトナム語で仮免学科試験を受験できることにより、学科面では日本語能力が必要とされません。
以上を踏まえ考えると、技能教習で使用される日本語を理解していただけていれば、教習所卒業におおよそ問題はないかと思います。
(株)Joh Abroadでは、建設・住宅業界のYouTube・Instagramによる集客支援(ホームページを検索結果の1ページ目に表示させる)やベトナム人人材(外国人技能実習生、特定技能、エンジニア)の紹介、ベトナム人の免許取得支援、ベトナムCADセンターでのCAD図面作成代行を行っております。
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