建設業は、発注者から直接工事の施工を請け負う元請け業者、元請けからその仕事の一部、又は仕事の全てを請け負う一次下請け、一次下請けに発注された仕事を請け負う2次下請けというような重層下請け構造になっています。が、構造の下層になればなるほど利益率も下がりますし、下請けの場合には元請けの倒産や理不尽な要求を受けなければならないというリスクがあります。
故に、元請けになるための集客を行いたいという建設業の経営者様も多くいらっしゃるかと思いますが、元請けを獲りたいがどうすれば良いか分からないという方も散見されます。
そんな方に向けて本記事では、建設業界で元請けを獲得するために重要になるホームぺージやSNSの活用方法についてご紹介していきたいと思います。
出典:総務省 平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
近年では、テレビ視聴の時間よりもネットを利用する時間が長いという方が多くなっています。休日や休憩時間、通勤時間などにはだらだらとWEB・SNS上のコンテンツを見て回り、自身が興味を持ったコンテンツについては詳細に調べるというのが現在のユーザーが取る行動フローです。このような行動フローを取るユーザーが多くいるなかで、WEB・SNS上に自社情報を出していないというのはユーザーとの接触機会を大きく失っていると言っても過言ではありません。
つまり、WEB・SNS上に自社コンテンツをあげることでユーザーとの接触機会を増やし、自社アピールの機会を得ることが重要になるのです。
出典:株式会社Macbee Planet最も購入動機となるSNSは「YouTube」で3割 10~20代は「Instagram」が6割と最多
上記データの購入動機になったSNSの全体の割合をご覧いただくと、InstagramはYouTubeに次いで2位となっており、割合としては25%も存在しています。また、購入する際の参考になるアカウントとしては全体の半数以上のユーザーが企業アカウントと回答しているのです。
上述を踏まえて考えると、企業が企業名アカウントでInstagramを運用することは、元請けを獲るための重要な施策になることがお分かりいただけるかと思います。
出典:株式会社Macbee Planet最も購入動機となるSNSは「YouTube」で3割 10~20代は「Instagram」が6割と最多
上記データをご覧いただくと、ユーザーがSNS投稿で重視するものとして2位に写真があります。更に、上記データはInstagram限定のデータではありませんので、写真や動画の投稿が中心のビジュアル訴求に特化したSNSであるInstagramでは他SNSよりも写真が重視されていることが考えられます。
建設業界のユーザーは、「購入検討中のものをリサーチし、比較・検討する」「自身が理想とするものを明確化する」という部分において積極的ですので、ユーザーにとってイメージが持ちやすい写真や動画の投稿が中心のInstagramは元請けを獲るための集客ツールとして最適といえるでしょう。
建設・住宅会社のInstagramアカウントを拝見すると、フォロワー数の多い人気企業が投稿されている写真は家具が置かれている住宅の内装や人が入っており生活感が感じられるものなどが多い傾向にあります。対して、フォロワー数の少ないアカウントでは、家具が設置されていない住宅の写真や地鎮祭や施工途中の住宅写真などあまり格好いいとは言えないような写真が多数散見されます。
ユーザーがコンテンツに求めているのは、格好いい・おしゃれな住宅や購入検討中のものを明確にイメージさせてくれるものですので、施工途中の住宅写真や地鎮祭・企業内の風景などではユーザーを自社に興味付けすることは非常に困難です。
出典:株式会社GLAPentertainment Instagramの利用実態
Instagramでエンドユーザーからの問合せを獲得する上ではコンテンツの質と同時に投稿したものの検索性も重要になります。検索性が悪いとユーザーからそもそもコンテンツが見られないなどの事態が容易に予想できます。
ユーザーは欲しい商品や興味を持ったサービスがある場合には、74.5%がハッシュタグ検索をすると回答しており、ハッシュタグの利用がコンテンツの検索性向上に繋がるのです。しかし、投稿に付けるハッシュタグも何でも良いという訳ではなく、ハッシュタグの選別にもノウハウが必要になります。
ハッシュタグの選別方法としましては、タグの使用数やコンテンツとの関連性を考慮し、ターゲットとしているユーザーが検索するであろうものを選ぶことでユーザーからの検索性が向上し、自社を認知してもらえる確率が上がるのです。
タグの使用数が多いということは、ユーザーから検索されている回数も多いことが予想されます。しかし、同時に競合も多く、自社コンテンツが埋もれてしまう可能性もありますので、使用数が少ないハッシュタグを投稿に設置して、ハッシュタグ検索したユーザーに確実に自社を認知してもらうというのも一案です。
YouTube
(引用元:なぜ(ほとんど)あなたがGoogle CTRについて知っていたすべてがもはや有効ではない - SISTRIX)
上記データはGoogleの検索結果におけるCTR(クリック率)になりますが、1位と10位ではCTRに大きな差が表れており、検索結果におけるホームページの表示順位が流入数に大きな影響を与えます。
ホームページの流入数を増やすにはホームページの上位表示が必要であり、流入数を増やすことにおいて十分な効果を得るためには、検索結果にスクロールせずとも表示される1位から3位にホームページを表示させることが重要なポイントになるのです。
ホームページを上位表示させるには、Googleなどの検索エンジンに最適化し、検索結果に上位表示させるための施策を意味するSEO対策が必須になります。そして、SEO対策には、内部施策であるホームページ内のキーワードの最適化・SSL設定・ページ読み込み速度の向上や外部施策である被リンクの獲得などがございますが、これらはSEO効果を得られるまでに労力と時間を要します。
その点、YouTubeを利用すれば比較的早期にSEO効果が得られます。
SEO対策についてはコチラで解説しています。
こちらは弊社がご支援させて頂いている鹿児島市を中心に外構・エクステリア事業を展開されている株式会社FORUM様の事例になりますが、Googleにて「霧島市 エクステリア 評判」で検索すると一番上から3番目に表示されています。
YouTubeが検索結果に上位表示されると、ホームページなどのタイトルとディスクリプションのみの表示ではなく、それに加えてサムネイルも表示される仕組みになっているため目立ちやすく、ユーザーからの認知を高確率で得ることが可能になります。
Instagramを活用した集客方法はコチラで解説しています。