ベトナムと日本では交通ルールに大きな違いが?おすすめは教習所入校
ベトナムはジュネーブ条約を締結しているため、国際運転免許を日本で使用できません。ベトナム人が日本で運転するのであれば、運転免許の切替か一発試験の合格、教習所を卒業して運転免許を取得するいずれかの方法になります。
ベトナム人の一発試験合格は現実的ではないためここでは省きますが、弊社では運転免許の切替をおすすめしておらず、教習所卒業後に運転免許を取得していただきたいと考えています。なぜならば、走行車線の違いやクラクションの使用用途など、ベトナムと日本では交通ルールに大きな違いがあるからです。
日本の交通ルールと相違ない国の方には、免許切替も日本の免許を取得するうえで良い方法かと思います。しかし、出身国の交通ルールが日本とは大きく異なるという方には、事故などの防止のためにも教習所への入校がおすすめです。
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ベトナム人の運転免許切り替えは危険!弊社が運転免許の切り替えをおすすめしない理由。
雇用している外国人に運転免許を切替させようという企業様には今一度、外国人に運転免許を切替させた場合のリスクについてもご理解いただきたいです。外免切替の出題数が少なく、常識的な交通ルールが出題される知識確認と仮運転免許試験よりも簡易的な運転技能確認では、受験者が日本の交通ルールを全て把握しているとは言い難いと考えます。
そのため、日本の道路交通法を把握しきれていない、母国と日本の交通ルールの混同といったことにより、事故や違反を起こしまうという可能性もあるでしょう。受入れ企業様にとっても、雇用している外国人が事故や違反を起こすというのは、望むところではないかと思います。
ベトナム語対応の教習所
「教習所に確認すると、日本語が理解できない方の入校は断られた」「ベトナム語に対応した教習所が見つからない」「教習所卒業後の免許取得は難しそうだから、簡単に日本の免許証が取得できる免許切替にしよう」ベトナムの方のなかには、このような考え・悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
しかし前述の通り、外国の免許証から日本の免許証への切替にはリスクが存在しますので、弊社では推奨しておらず教習所を利用した運転免許取得をご検討いただきたいという考えです。またベトナム語に対応した教習所は、国内では限られるというのはその通りではありますが、弊社でもご紹介しているようにベトナム語で仮免学科試験が受験でき、ベトナム語教本も用意されている教習所もごく少数ですが存在します。
これらの教習所においては、学科教習・試験での日本語能力は不必要であり、技能教習で使用される日本語が理解できていれば問題なくご卒業いただけるかと思います。 以上を踏まえ、運転免許取得後の事故リスクが高まる外国免許の切替よりも、教習所に通い日本の交通ルールをしっかりと理解した上での運転免許取得の方が得策ではないでしょうか。
ベトナム語で学科試験を受験する方法についてはこちらで解説しています。
日本語が苦手なベトナム人でも運転免許取得可能!ベトナム語で学科試験を受験する方法とは?
外国免許の切替とは
外国免許の切替とは、有効な外国の運転免許証を所有している外国人が日本の運転免許証に切替を行うことです。
日本で車を運転する場合、外国で取得した運転免許証では道路交通違反にあたります。 故に外国の方が日本で車を運転するには、日本の運転免許証が必要になり、外国免許証を所有している外国の方が日本の運転免許証を取得するための手段の一つが外国免許の切替です。
外国免許の切替は、各都道府県の運転免許試験場(運転免許センター)にて行うことができますが、手続きには以下3つの条件を満たしている必要があります。
・有効な外国の運転免許証を所有していること(有効期限が切れている運転免許証の切替は不可)
・外国運転免許証を取得後、取得国での滞在期間が通算して3カ月以上あることが証明できる
・外免切替を行う運転免許センターの都道府県に、自身の住民票を置いていること
外国免許の切替は免許取得国によって異なる難易度
外国免許切替の流れとしては、以下の通りとなります。
1.申請書類の提出
2.適性検査
3.交通規則の知識確認
4.運転技能の確認
5.日本の運転免許証への切替が完了
基本的な流れとしては以上になりますが、特定として知識確認及び技能確認が免除になる国・地域があります。つまり免除対象の国・地域の運転免許証を所持している方については、適性検査後の知識確認と技能確認は行わず、すぐに運転免許証の切替へと移ることが可能であるということです。
知識確認及び技能確認の免除対象になる国・地域は以下をご確認ください。
①アイスランド、②アイルランド、③アメリカ合衆国(オハイオ州、バージニア州、ハワイ州、 メリーランド州及びワシントン州に限る。但しインディアナ州については技能確認のみ免除となる。)、 ④イギリス、⑤イタリア、⑥オーストラリア、 ⑦オーストリア、⑧オランダ、⑨カナダ、⑩韓国、⑪ギリシャ、⑫スイス、⑬スウェーデン、 ⑭スペイン、⑮スロベニア、⑯チェコ、⑰デンマーク、⑱ドイツ、⑲ニュージーランド、 ⑳ノルウェー、㉑ハンガリー、㉒フィンランド、㉓フランス、㉔ベルギー、㉕ポーランド、 ㉖ポルトガル、㉗モナコ、㉘ルクセンブルク、㉙台湾
知識確認と技能確認の免除対象国・地域の受験者については、簡単に外国の運転免許証から日本の運転免許証に切替いただけるかと思います。但し、知識確認と技能確認が必要になる受験者が合格基準を満たすには、母国での豊富な運転経験と日本の道路交通法へのある程度の理解が求められるのです。
車の運転経験が浅く、日本の道路交通法をあまり理解していないという方は、知識確認と技能確認の合格基準を満たすまで、難航してしまうでしょう。
外国免許切替の手順と流れの詳細
1.申請書類の提出
・有効な外国の運転免許証
・運転免許の経歴書(運転免許証に交付日の記載がない、又は複数の運転免許証をお持ちの場合)
・外国免許証の日本語翻訳文
・パスポート
・住民票の写し(6カ月以内の発行、且つ国籍記載のもの)
・在留カード、特別永住者証明書など
・申請用写真1枚
・日本の運転免許証(保有歴のある方)
・国外(際)運転免許証(所持している方)
2.適性検査
適性検査には、
①両眼で0.7以上、片眼で0.3以上あるかの視力テスト
②赤色、青色及び黄色の識別ができるかの色彩識別能力テスト
③必要と判断された場合のみ実施される聴力テスト
があります。
3.交通規則の知識確認
ここでは、常識的な日本の交通ルールの確認が行われます。 知識確認の問題は選択式となっており、全10問中7問以上に正解すれば合格です。
そして外国の方が最も問題視するであろう、試験は外国語に対応しているのかということについて回答させていただきます。
知識確認は、 日本語、英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、ロシア語、タガログ語、ペルシャ語、韓国語、ベトナム語 に対応しており、必ずしも日本語で受験しなければならないというわけではありませんのでご安心ください。
※外国語での受験を希望される場合は、事前に各免許センターへ問合せましょう。
4.運転技能の確認
運転免許センター内の試験コースを実際に走行し、8つの確認項目で受験者の運転技能が基準に満たしているかを確認されます。確認項目としては、乗車手順、停車手順、進路変更、右折方法、左折方法、S字・クランク、交差点、停止方法の8つです。
また検定のコースについては、2パターン用意されており、当日にいずれかが発表されます。
5.日本の運転免許証を取得
以上すべての確認が終了し、合格基準に満たしていれば、無事日本の運転免許証が交付されます。
まとめ
外国の免許証から日本の免許証への切替であれば、教習所に通う方法よりも簡単ですので、日本の交通ルールをしっかりと理解した外国の方にとっては良い方法かと思います。しかし、運転経験も浅く、日本の交通ルールもあまり理解できていないという外国の方には、運転免許取得後のことを考えると教習所に通う方法が安全でしょう。
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