今回はベトナム人の運転免許について紹介します。
昨今では技能実習生としてベトナム人の受入れを行う企業の増加に伴い、技能実習生に運転免許を取ってもらいたい企業、運転免許を取りたいと思っている技能実習生がいる企業も増えてきているのではないでしょうか。
しかし、技能実習生として日本にきたベトナム人はまだ来日してからの期間が短く、日本語に慣れていない方も多いと思います。
仕事や生活面でいざ免許を取りたいと思っても「学科試験はベトナム語で受験可能だが、教習所にいるのは日本人のみ」そんな環境で果たして本当に運転免許を取ることが出来るのか?と不安にもなりますよね。
そんな方へ向けて、ベトナム人指導員が在籍している静岡県の一部の教習所が行っているベトナム人教習生の運転免許取得のサポート内容についてご紹介していきたいと思います。
ベトナム人指導員在籍サービス
ベトナム人が日本で運転免許を取得したいとなった時に、まず課題になるのが日本語力です。
この課題をクリアするのが難しくて運転免許を諦めているかもしれませんが、ベトナム人指導員がいる教習所であればまず言葉の問題はクリアできます。
弊社では提携する教習所でベトナム人指導員がサポートするサービスを開始し、難関である言葉の問題をクリアした状態で運転免許取得を目指してもらえる環境をつくっています。
ベトナム人指導員付きの教習所へ行くには?
ベトナム人指導員付きで教習所へ行くにはまず問い合わせ・申し込みが必要です。
問い合わせをいただいてからの流れは
- 入校者の日本語レベル確認のための面接
- 入校手続き / 教習料金の支払い
- ベトナム人指導員付き教習所
- ベトナム語で仮免許取得・卒業
大まかな流れは以上のようになります。
ベトナム人指導員がいることのメリットは?
ベトナム人指導員のサポートがあることで下記のようなメリットがあります。
分からないところを質問でき、深い理解ができる
そもそも日本語が分からない、理解しきれないうえに全く事情の違う日本の交通ルールについて学ぶのですから、疑問が湧いてこないなんてことはありません。
授業を受けても実技を受けても分からないことがたくさん出てくるなかで、日本人しかいない場所で学科の授業中や運転中に分からないことを質問するというのはなかなかハードルが高いことです。
しかし「これってどうなの?」とふいに感じた疑問をその場で聞けて解決できればその後の授業や実技でもより深い理解のもと、進んでいけます。
同じ出身国の指導員がいれば気軽に質問ができ、都度分からないところを解決して進めるので学科試験への近道となります。
交通ルールの違いを知れる
日本のルールは日本人同士の暗黙の了解で成り立っている部分もあります。
例えばクラクションは「お礼」や「危険」を伝える手段。
しかしベトナムでは「先に進ませて」というメッセージだったりします。
教習所では「むやみに鳴らしてはいけない」という内容は習いますが、こうしたメッセージ性の違いについてはベトナムの交通事情を知っているうえで日本の交通ルールと照らし合わせて初めて気づくことでもあります。
いざ運転し始めてからクラクションが鳴った状態で初めてこの違いに気づくより、すでに知識として知っていれば実際の運転中にもスムーズに対処でき危険回避に繋がります。
弊社がベトナム人に国際免許の切替ではなく取得を推奨しているのも、こうしたベトナムと日本の交通ルールの違いが大きいことが理由に挙げられます。
⇩ ベトナム人に運転免許取得がおすすめの理由はコチラ。
ベトナム人の運転免許切り替えは危険!弊社が運転免許の切り替えをおすすめしない理由。
試験勉強がスムーズになる
試験にはどうしても出やすいポイントや間違えやすい問題など「傾向」があります。
インターネットで情報を収集できたり、同じ教習所に通う仲間に教えてもらったり、あるいは教官が「重点ポイント」として教えてくれることもあります。少し傾向を知っているだけで対策を打ちやすく、勉強がスムーズになりますよね。
しかしそういったネットワークを持たないベトナム人は試験の形式から傾向までいちから過去問とにらめっこして挑まなければなりません。どんな問題が出ても大丈夫!というレベルまで勉強すればいいのですが、免許の学科試験は交通ルールの理解とは別で出題形式がややこしい言い回しもあり、これは事前に情報を知っているのと知らないのとでは大きく変わります。
ベトナム人指導員がいれば試験の傾向について情報を得られるので試験勉強もしやすく、合格への近道となるでしょう。
教習ではベトナム語教本を使用
ベトナム人指導員付きといっても教本が日本語だらけでは日本語の勉強からのスタートになり、かなりのタイムロスになってしまいます。試験もベトナム語で受験予定であれば日本語の教本で勉強するのは回り道とも言えます。
ベトナム人教習生には日本語教本と同じ内容であるベトナム語教本を使用して頂くため、教本の内容をスムーズに理解できるようになっています。
ベトナム語教本については教習所への申し込みの際に入校前に手元に届けてほしいという要望があれば、対応可能です。事前に教本内容を把握したいという方は問い合わせ・申し込みの際にご連絡ください。
日本語でもなかなか難しい交通ルールをベトナム人が学習するのは大変!
ベトナム語で勉強できたら理解も勉強スピードも効率アップになりますね。
ベトナム語での学科試験
静岡県では第一種免許の仮免許試験、本免許試験いずれもベトナム語で受験することが可能です。
ベトナム人でも日本語で受験する方も見受けられますが、日本語で受験し不合格になるリスクを負いたくはないという方にはベトナム語での受験を考えて頂ければと思っています。
ベトナム語での運転免許取得可能の教習所について詳しく解説しています。
【ベトナム語OK】ベトナム語で運転免許の学科試験が受験できる教習所とは?
精神的な安心感も大事なサポート
初めての異国の地で知らない言葉だらけに囲まれて母国とは異なるルールを理解するというのは精神的にも大きな負荷がかかります。
そんな中、同じ出身国の人がいるというのは心の支えにもなります。
外国人の労働問題でも挙げられるように、外国人にとって言葉が通じないことによる「疎外感」は孤独につながり、「やめておけば良かった」と後悔の要因にもなりえます。
同じ料金を支払って通っていても自分だけ内容を理解しきれず合格できない、一人だけ大変な思いをするなどあれば「免許取得をやめておけば良かった」となってしまい、本人にも教習所にとっても良くない状況に陥ってしまいます。
こうならないためにもベトナム人指導員がいる安心感で精神的な負担を少しでも軽くすることが、ベトナム人の運転免許取得においては大事な環境づくりとも言えます。
他にも安心のバックアップ体制
弊社の提供する免許取得サポートはベトナム人指導員付きだけではありません。
「教習所に入れれば何でもいい」ではなく、ベトナム人教習生と教習所のどちらも困りごとなく免許取得に臨める体制づくりが必要と考え、入校前には日本語レベルの確認を行っています。
教習所に通っても大丈夫だろうか?と不安を抱えているベトナム人でも、弊社での面談を終えて入校可能と判断されれば大きなトラブルなく教習所に通い、免許取得になるようサポートできるので、安心して通っていただけます。
また煩雑な入校手続きの代行も行っています。日本語での書類のやりとりは来日して間もないベトナム人にとっては難しい面もあります。よりスムーズに入校まで進めるよう、入校前からしっかりサポートしています。
⇩ こちらでも詳しく解説してます。
ベトナム人(実習生)が日本で自動車運転免許をベトナム語で取得するにはどうやって?
まとめ
ベトナム人指導員のサポートを受けながら、ベトナム語教本で勉強をし、試験にもベトナム語で臨むことが出来るという限りなく日本人と同じ過程で運転免許の取得が出来る教習所は現状なかなか存在しているものではありません。
私としましても、ベトナム人の方には異国での運転免許取得という不安がある中での教習所での勉強ということで一番運転免許を取得しやすい方法を提示させて頂きたいという思いがあります。
そのため、日本語が苦手で運転免許の取得をためらっているという方は、是非ベトナム人指導員が在籍している教習所を活用して頂ければと考えております。
⇩ 運転免許取得までの流れについては、こちら。
【普通運転免許】ベトナム人が運転免許試験場でベトナム語対応の運転免許試験受験~運転免許証交付までの流れとは
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